VIEW COUNT 1591
Martin 00-42 (1935)
¥4,950,000. (税抜¥4,500,000.)
- CONDITION:
- EX
- TOP:
- Adirondack Spruce
- SIDE BACK:
- Brazilian Rosewood
- FINGER BOARD:
- Ebony
- BRIDGE:
- Ebony
- NUT WIDTH:
- 47.4mm
- BRACING:
- Scalloped X-Bracing
- PICKGUARD:
- Original
- SCALE:
- 632mm
- BINDING:
- Ivoroid
- TUNER:
- Original
- CASE:
- Hard Case
≪ 購入・お問い合わせ ≫ | ||
1935年製の00-42が入荷しました!!ピックガードが付いている時期の貴重な1本です!
1920年代以前の物を見かけることがありますが、このピックガードが付いている時期の物は珍しく、特に人気のある仕様。
既にナイロン弦からスチール弦に対応出来る様にギターの作りが変わっており、このサイズながら太く、力強いサウンドが特徴です。
トップはアディロンダックスプルース。
この時代の物は18、28スタイルでも素晴らしい杢目の材を使っていますが、この42はさらに細かくて、整った杢目の材がセレクトされています。
粘りのあるトルクフルなサウンドが特徴の材ですが、この時期の物はその特徴を持ちながらも、もう少し音が硬質で引き締まっているような印象があります。
サイドバックはブラジリアンローズウッド。
柾目のとても美しい材で、今では考えられないような素晴らしい質感の材です。
音がとてもクリアで、独特な倍音感とリバーブ感は他の木材と比べて、一際美しいサウンドと感じられると思います。
ヘッドはクラシックスタイルのスロテッドヘッド。スタイル42ですので、28スタイルと同じ四角い穴のヘッドです。
手作業で作られているこのヘッドの形ですが、この個体は手作業とは思えないほど綺麗に仕上げられており、熟練の職人の技を見ることが出来ます。
サウンドホールの周りにはアバロン貝の入ったロゼッタ。
このロゼッタも木を使っているので、色合いがとても自然でトップに良く馴染んでいます。
ピックガードはオリジナル。少し淡いカラーをしており、渋いルックスです。
ボディの外周にはアバロンのトリムが入り、このアバロンのピースは1つ1つ細かい物が使われています。
ボディのバインディングは縞模様のアイボロイドバインディング。ボディバックのセンターはモザイク柄の寄木細工です。
トップのブリッジ右下とブリッジ上部、ボディバックのセンター近くの右側と左側にクラックの修理があります。
トップはリフィニッシュされており、少しダークな色合いです。サイドバックとネックは薄くオーバースプレーされています。
バックにバックルウェアーのキズ、打ちキズ等が有り、指板は貼り直しされた痕があります。
チューナーはオリジナルのGroverですが、3弦のみ違う年代のGroverに交換されています。
ブリッジも交換されていますが、オリジナルと同様にロングサドルの仕様になっています。
長い年月の中でいくつかの修理歴は有りますが、よく調整されており、演奏上のコンディションは非常に良いギターです。
弦高は12Fの6弦で2.5mm、1弦で2mmと弾きやすい高さにセットされており、サドルの高さも十分残っています。
ナイロン弦仕様の1920年代の個体と音は大きく異なり、00サイズとは思えない音の太さとボディの鳴りです。
各弦の音がとても力強く、後年の00サイズのギターとは音の密度、芯の太さは別格だと思います。
軽く爪弾くだけでもボディがボワーンと鳴り、残響をとても感じることが出来ます。
少しふわっと優しい音の広がり方や、音が消えるまでの耳触りの良いサウンドは、やはり42ならではのサウンドです。
12Fジョイント特有のリバーブ感も42スタイルのサウンドによく合っていると思います。
このスタイルならではのフィンガーでのサウンドを楽しむのは勿論、ピックを使って単音を弾いたり、ジャズを弾いたりするのもとても良く合うギターだと思います。
戦前のオリジナルの42スタイルでスチール弦を張れる個体は本当に数が少なく、貴重だと思います。
是非、店頭で弾いて頂きたい1本です。