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Martin 000-28 herringbone (1934)

SOLDOUT

CONDITION:
VG+++
TOP:
Adirondack Spruce
SIDE   BACK:
Brazilian Rosewood
FINGER BOARD:
Ebony
BRIDGE:
Ebony
NUT WIDTH:
44.5mm
BRACING:
Scalloped X-Bracing(Forward Shifted)
PICKGUARD:
Tortoise
SCALE:
632mm
BINDING:
Ivoroid
TUNER:
Waverly
CASE:
Hard Case
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BLUE-G
ブルージーコーポレーション
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Martinに精通したルシアー塩崎氏がリトップして再生した、1934年製のOOO-28!

ヴィンテージマーチンに精通し、日本のマーチン研究における第一人者としても知られるエム・シオザキ弦楽器工房のルシアー塩崎雅亮氏が、14フレットジョイントのOOO-28としては初年度である1934年製のトップを作り直し、張り替えて再生したギターです。

勿論、トップ張り替えという大掛かりな修復で、同時に指板も貼り直されておりましたので、オリジナルの木部で残っているのはボディのサイド&バック材やネック材ぐらいで、このような作業の為に塗装面もオールリフィニッシュとなっておりますが、塩崎氏によってオリジナルに忠実に作業されておりますので、サウンド傾向はヴィンテージの風合いを良く残しております。

また、ヴィンテージ風の杢目の詰まったアディロンダックのトップ材を用い、ダークブラウンの色あいでマーブル模様も雰囲気が良いピックガードや、程良く年を経た風合いのヘリンボーンパーフリングもオリジナルを残して再生しており、塗装面もキャラメル色に焼けた渋い風合いで仕上げられておりますので、ルックスも上手く年を経たようなルックスとなっております。

サイド&バックは、オリジナルのブラジリアンローズウッドが残っており、濃淡のはっきりした木目がすっきりと流れるヴィンテージらしい良質で美しい木材で、バックセンターストライプのジグザグパターンが太く良い感じで存在感があります!
また、バック材には複数箇所クラック修理跡が残りますが、全て修理されて使用上は問題ございません。

Tバーロッドのネックには目の詰まった良質なマホガニー材が用いられており、ネックグリップはナット幅が約45mm程の肉厚な握り心地となっており、ナット付近のやや緩やかなV形状からハイフレットに向けてV形状と厚みが増す特徴的なVネックです。
張り直された指板は、しっかりと厚みが残って漆黒の良質なエボニーで、すっきりと収まったスロテッドダイヤモンドのポジションマークがこの指板に映えます。

ヘッドは30年代の角ばった形状で、ヘッドプレートにも素直なブラジリアンローズウッドが用いられており、ヘッドトップのロゴもオールリフィニッシュのために貼り変わっておりますが、色濃く焼けたような良い風合いで再現されており、ペグもウェバリーのオープンバックペグに交換されておりますので、ヴィンテージの風合いを尊重しながら「使える」仕様となっております。

全体的にリフィニッシュされておりますが、薄めの塗装でヴィンテージの風合いを残す仕上がりとなっており、その他、チューナーやマーチンロゴ、ブリッジとブリッジサドル、指板やフレット、ナットやサドル、ブリッジピンなどは交換されており、エボニーのベリーブリッジはロングサドル仕様でブリッジプレートはオリジナルと同じスタイルのスモールメイプル、ブレーシングのパターンや貼り位置、形状などもリアルに再現されております。

ボディのサイド&バック材やバックブレーシング、ネック材やネックジョイントのブロックなどの木部はオリジナルが残り、ネックジョイントのモデル名やシリアルの刻印も残っております。
バックには複数箇所にクラック修理があり、センターの真ん中近くやエンド部近くに数カ所、くびれ部近くは両側に、ネックジョイント近くにも小さなクラックがありますが、全て修理されております。

このように大掛かりに修復されておりますが、演奏性は非常によくセットアップされているギターでプレヤビリティーは抜群です。
サウンドも完全なオリジナルのヴィンテージと同様とはいきませんが、このギターを手にしてチューニングするだけでも、そのヴィンテージらしい枯れて反応の良い響きが判ると思います。
軽くジャランとストロークするだけでも、レンジ感の広さや豊かな倍音感を感じることができ、単音で細かなフレーズを弾いてもコシの強い低音弦のトーンやハイフレットでの好音源の艶やかで伸びやかなトーンなど、なかなか秀逸なサウンドを持っております。

ある意味では、各部をしっかりと調整しながら再生されておりますので、その質感や作りにもヴィンテージらしいある種の華奢な感触は薄く、その為にサウンドもやや元気な「若さや硬さ」が感じられますが、恐らく弾き込む事でだんだんとマイルドに角が取れてくると思いますので、ヴィンテージトーンでありながらも、まだまだ育てる余地を残すギターかと思います。

ヴィンテージらしいトーンとルックスでありながら、扱い易さをも併せ持った逸品、付属のケースは近年のMartinヴィンテージスタイルのハードケースで、少々特殊な一本ではありますが、マーチンの歴史を感じるには面白い一本で、気になる方は是非お問い合わせください!