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Gibson J-45 CHSB (1964)
- CONDITION:
- EXF
- TOP:
- Spruce
- SIDE BACK:
- Mahogany
- FINGER BOARD:
- Rosewood
- BRIDGE:
- Rosewood
- NUT WIDTH:
- 43mm
- BRACING:
- Original X-Bracing
- PICKGUARD:
- Original
- SCALE:
- 626mm
- BINDING:
- White
- TUNER:
- Original KLUSON
- CASE:
- Non Original Hard Case
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鮮やかなチェリーサンバーストの赤味が残った、60年代中期のJ-45!
ギブソン王道の人気機種J-45は、細かな仕様変更を経ながら長く生産されておりますが、60年代に入ってサンバーストのカラーが鮮やかなチェリーサンバーストに変更されたのは、ルックスの大きな転機かと思います。
ザックリと「チェリーサンバースト」と言われますが、60年代でも時代ごとに細かく見ていくと、大雑把ですが初期から62〜63年頃までの赤味が暗いややダークな色合いの落ち着いたチェリーサンバースト、その後の中期には赤味が鮮やかになり、経年変化で褪色して朱色っぽくなる明るいチェリーサンバースト、そして67年頃からの後期には赤味が鮮やかで褪色もしない、真っ赤で華やかな色合いのチェリーサンバーストと変化していき、もちろんギブソンですので個体差も有りますし、経年変化や使われ方によっても体色具合に変化がありますので、個体ごとに様々な色合いがありますが、大まかにはこの3パターンの遍歴になるかと思います。
今回入荷のJ-45は製造年が1964年ですのでチェリーサンバーストの色合いは中期の頃となり、この年代は赤味がフェイドアウトしてかなり薄くなってしまう事が多く、さらに褪色が進んだ個体ですとナチュラルカラーのJ-50のようなルックスも見かけたりしますが、本機はこの60年代中期らしい朱色っぽい赤味や中央の黄色味が大きくフェイドアウトせず綺麗に残っており、この明るく鮮やかなチェリーサンバーストのカラーが鮮やかに残る個体は意外と少なく、かなり状態が良いと言える1本です!
スプルースのトップには、この鮮やかなチェリーサンバーストのカラーが映えて素晴らしい表情をしております。
この色合いにダブルリングのロゼッタ、ピックガードは厚めのラージサイズでアッパーベリーのブリッジはアジャスタブル仕様と、このスタイルが一番60年代のJ-45らしいルックスではないかと思います。
サイド&バックやネックには密度の濃いホンジュラスマホガニーが使われており、チェリーレッドのカラーに美しい杢目が走っており、こちらもギブソンらしい良い風合いになっております。
ヘッドはシンプルな黒いヘッドトップにシルクスクリーンのギブソンロゴ、そこに白ツマミで一列刻印の3連クルーソンペグがマッチし、色味の濃いローズウッド指板にはパールドットのポジションマークと、このシンプルな佇まいがJ-45らしいスタイルです。
ネックグリップはナット幅が43mmのガッチリとしたグリップ感を持ち、60年代初期の薄いグリップよりもやや厚みを増し、この後のナローネックになる以前ですのでナット幅も一般的な感覚の幅ですので、けっこうピンポイントでこの辺りのネックグリップを好む方も多いかと思います。
状態等は細かな打痕や数カ所の打ち傷や擦り傷等はあり、サウンドホール周りの弾き傷で塗装のハゲはありますが、その他は年式を考えるとかなり状態が良く、この綺麗に残った鮮やかなチェリーサンバーストや年式の割には少ないウェザーチェックなど、塗装の経年変化での劣化も少なく、綺麗な表情をした状態の良い一本です。
パーツ等では、ペグは近年のリプレースメントのクルーソンペグに交換されており、付属のハードケースもノンオリジナルとなっておりますが、その他はオリジナルパーツで、その他大きな修理歴も無く、この辺りも状態が良く残っております。
この60年代らしいルックスがよく残った個体らしく、サウンドも歯切れの良い60年代らしいクリスタルな質感で、ザクザクっと爽快なサウンドが魅力的です。
年式を経たギターらしくボディの反応が俊敏で、豊かに気持よく鳴ってくれる一本です。
サスティーンの伸びも綺麗で、ストロークで明るく広がる音像や軽快なアタック感はこの年代のJ-45らしく、ナローネック以前でこのカラーリングのチェリーサンバーストが残った個体は意外と出物も少ないですので、ルックス、サウンド共に魅力的な、おすすめのビンテージです!