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Gibson HG-00 (1938)
¥935,000. (税抜¥850,000.)
- CONDITION:
- EX+
- TOP:
- Spruce
- SIDE BACK:
- Mahogany
- FINGER BOARD:
- Rosewood
- BRIDGE:
- Rosewood
- NUT WIDTH:
- 48mm
- BRACING:
- Original X-Bracing
- PICKGUARD:
- Fire Stripe
- SCALE:
- 630mm
- BINDING:
- White
- TUNER:
- Original
- CASE:
- Non Original Hard Case
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L-00のハワイアンヴァージョンとして登場したレアなHG-00!
Gibsonスモールボディの中では人気の高いL-00は、その後のLGやB等とは違うやや下膨れなボディスタイルやアンティークな色合いのサンバースト、レトロな風合いのファイヤーストライプのピックガードなど、戦前スタイルらしい渋いルックス、そして小柄ながらもよく鳴るサウンドなどからも人気の高いモデルですが、その姉妹モデルでハワイアンギターとして発表され、1937年から1942年までの僅か数年間のみ生産されたHG-00は、それほど知名度が高いモデルではないかもしれません。
基本的には膝の上に寝かしてスライドギターを弾くラップスティールギターとして設計されておりますので、12フレットジョイントで太いナット幅のネック、オクターブピッチを考慮していない為、ブリッジサドルは斜めにスラントせずに弦と直角に取り付けられ、ブレーシングもゴツく頑強な造りで、弦高も高めになっている等のスペックが特徴です。
勿論、そのままですと普通に弾けないのですが、各部を調整、加工して普通のギターのようにして弾けるようにすると、ある意味ではL-00の12フレットジョイントのヴァージョンとも言え、この12フレットジョイントらしくL-00よりも甘く暖かなトーンを持つHG-00は、カントリーブルース系の弾き手の方やレトロなトーンを好む方にマニアックな人気が有るモデルで、今回入荷の1938年製の本機も、元のハワイアンギターから普通に弾けるようにセットアップされています。
基本的にはL-00と同じボディシェイプで、サンバーストのカラーも初期の黒味が太い色合いから黒味が細くなった頃、どちらかと言えば40年代のサンバーストに近い色合いで、そこにトップの良く目の詰まったスプルースが良くマッチしております。
そのトップには、サウンドホールのパーフリングは白黒白のシンプルなワンリングで、戦前スタイルのファイヤーストライプのピックガード、レクタングラーの華奢なブリッジ、白いバインディングなど、シンプルだからこそ醸し出される渋い表情のギターです。
サイド&バックはマホガニーで、マホガニーブラウンのアンティークなカラーが渋く、この時期ではバックにも白いバインディングが入っております。
Gibson戦前スタイルのやや無骨に見えるヘッドシェイプはシンプルなブラックフィニッシュで、ヘッドのロゴは白のスクリプトロゴ、チューナーはオリジナルの3連のオープンバックが付いており、ツマミは交換されておりますがオリジナルと同様の白く丸いツマミとなっており、年式の割には動作も良好です。
指板とブリッジはブラジリアンローズウッドで、どちらも赤黒い色味でややうねった木目が特徴的なハカランダらしい良材が用いられ、指板のポジションマークはシンプルなパールドット、ブリッジサドルは元々ハワイアンモデルのストレートなスタイルでしたが、オクターブのイントネーションが取れるように斜めにスラントしてサドル溝は切り直しされ、サドルも作り直されております。
ネックグリップは実寸でナット幅が約48mmと幅広で極太のVシェイプとなり、この太いネックと12フレットジョイント、そしてややゴツいブレーシングからでしか出せない野太いトーンが魅力で、時代を経たからこそのボディ鳴りの良さ、そして音の伸びも良いサウンドも合わさり、最高のトーンを奏でるギターとなっております!
1音1音の音が太くて芯があり、この年代のGibsonのカラッとした抜けの良い音に、この程良いパワー感も加わり、他では変えの効かない豊潤なトーンが楽しめます。
元がハワイアンモデルなので先述のようにブリッジサドルが切り直され、ブリッジサドルやナットも交換して調整し、ネックリセットも施されておりますので現状では弦高も適性で、この太いネックを扱いこなせるようでしたら、このモデルとしては演奏性は抜群で、ブルースだけに限らず、いろいろな使い方が出来そうな良いスモールギターです。
付属のケースはノンオリジナル のハードケースで、塗装はオリジナルフィニッシュですが、トップのセンターには大きなクラックの修理箇所が有り、全体的に細かな打コンや塗装痩せからのウェザーチェックが入っておりますが、それだけにヴィンテージらしい渋い表情を持ち、シッカリと扱えて良いサウンドのヴィンテージギターお探しでしたら、是非この機会にご検討下さい!