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Martin M-38 Custom (1978)
- CONDITION:
- EX++
- TOP:
- Spruce
- SIDE BACK:
- Indian Rosewood
- FINGER BOARD:
- Ebony
- BRIDGE:
- Rosewood
- NUT WIDTH:
- 42.8mm
- BRACING:
- Original X Bracing
- PICKGUARD:
- Tortoise
- SCALE:
- 645mm
- BINDING:
- White
- TUNER:
- Schertler Gold tuners
- CASE:
- Original Hard Case
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縦ロゴヘッドでヘキサゴンインレイの、珍しいカスタム仕様のM-38!
デヴィッド・ブロムバーグ氏のアドバイスによって生まれたMシリーズは、近年では0000(クワドラオー)とも呼ばれ、000よりひと回り大きなボディとロングスケールにより、レスポンスの良い、ボリューム感のあるサウンドを作り出しています。
このMシリーズの、16インチのボディ幅にボディ厚が000と同等というサイズ感は、感覚的にはドレッドノートの括れを深くして厚みを薄くし、抱え易さとサウンドバランスの良さを求めたようなスタイルで、近年の新興ブランドではフィンガースタイルに人気の有るグランド・オーディトリアムなどと呼ばれるスタイルに近く、70年代にこのスタイルが登場したという事は、ある意味では時代を先取りしたモデルと言えるかもしれません。
ドレッドノートや000などの定番人気のモデルも多いMartinですので、このM-38はややマニアックな印象の強いモデルかもしれませんが、このように抱え易く演奏性の高いスタイル、そしてサウンドバランスの良さから様々なシチュエーションで扱い易いサウンド傾向などからコアなファンも多いモデルでもあります。
今回入荷の1978年製M-38は、ヘッドが縦ロゴで、指板インレイがヘキサゴンというスペックを持ったカスタム仕様となっております。
ヘッドは木目の美しいインディアンローズウッドのヘッドプレートに、通常ではデカールドロゴが入るところ、本機ではCF Martinのアヴァロンの縦ロゴが入り、この年式のシャーラーペグもゴールドが採用され、ヘッドトップのグロスフィニッシュが経年変化で程よく色焼けたアンティーク感と共に、尚且つ上品で落ち着いた絶妙な表情のヘッドになっております。
マホガニーネックは、ナット幅42.8mmのUシェイプネックで、ヘッドやエボニー指板には、白黒のトリムが巻かれたホワイトのバインディング仕様、そして指板インレイは一般的なパールドットではなく、アヴァロンのヘキサゴンが1フレットから入ったカスタム仕様となっており、かなりインパクトの強い、目を惹くルックスとなっております。
トップのスプルースは程良く木目の詰まった良質な材が用いられ、ロゼッタには45スタイルのアバロンロゼッタ、トップ外周は黒白黒白黒白黒の積層のトリムにホワイトバインディング、ピックガードには70年代後期らしく色味の抜けた独特な色合いのベッコウ柄で、程良く色焼けした塗装と共に、渋く落ち着いた良い表情をしております。
バックのローズウッドには綺麗に木目の通った柾目の良材が用いられ、バックのパーフリングもスタイル45のウッドモザイクが採用され、ネックヒール脇にもバインディングされているなど、細かな所ながらも随所にグレードの高さを感じさせる仕様となっております。
比較的に使用感の少ない個体ですが、程良く枯れ、ローズウッドの甘いトーンも心地良いサウンドとなっております。
この16インチサイズのトップの大きさから音圧のある太い鳴りですが、000サイズの薄型ボディの立ち上がりのスムーズさをも併せ持ち、なかなかユニークなサウンドで、ストロークから指弾きまでいろいろなスタイルに対応出来るモデルだと思います。
製造から40年以上経っておりますので、年式を経た反応の良さが有り、気兼ね無くストロークするだけでも、豊潤な倍音感がキラキラと広がり気持良く鳴ってくれる個体ですが、フィンガーや細かなフレーズを弾いた時の、ローフレットからハイフレットまでの広い音域で音像感がキリッとしてバランス良く通るサウンドが秀逸です。
全体的に年式相応程度の小さな打ち傷や擦り傷等が有りますが、以前にネックリセットが目立たないのですが施されており、入荷時にもサドル交換など各部調整済みで、現状での演奏性は非常に良好です。
付属のハードケースも、ブルーケース後で黒色のモールドケースでブラウンインナーのこの時期らしいタイプが付属しております。
かなり珍しい仕様のレアモデルで、古い年式らしいアンティーク感を纏いながらも演奏性は良く、サウンドも素晴らしい逸品!
この質感やルックス、そして奏でるサウンドは、是非とも体感して頂きたい一本ですので、気になる方は是非ご検討下さい!