VIEW COUNT 934

Martin D-35 (1966)

¥1,760,000. (税抜¥1,600,000.)

CONDITION:
EX+++
TOP:
Spruce
SIDE   BACK:
Brazilian Rosewood
FINGER BOARD:
Ebony
BRIDGE:
Ebony
NUT WIDTH:
43mm
BRACING:
Original Non-Scalloped X-Bracing
PICKGUARD:
Tortoise
SCALE:
645mm
BINDING:
White
TUNER:
Original Grover
CASE:
Non Original Hard Case
NO VIDEO NO VIDEO

≪ 購入・お問い合わせ ≫
BLUE-G
ブルージーコーポレーション
03-6273-7585
blue-g@blue-g.com

営業時間(月曜定休)
11:00~19:00

NO VIDEO

D-35初期、66年製ハカランダ時期の良個体が入荷!

1965年に登場したD-35は、ブレーシングの組み合わせが違う三種類の試作品がつくられました。
 1.トップがドレットノートタイプのブレーシング、バックがOOOサイズ
 2.トップがOOで、バックがドレットノート
 3.トップがOOで、バックがOOO
最終的に3が採用されたため、OOやOOOサイズのような、細いブレーシングによる、弾き手の側で広がりのあるD-35独特の、甘く広がりのあるサウンドが完成したと考えられます。
この特徴的な響きから、70年代に入ると多くのミュージシャンに愛用され、近年でもコアなファンの多い機種としても有名です。

今回入荷の1966年製D-35は、登場年の翌年に生産されたハカランダ時期の個体で、細かなパーツ交換や修理箇所はありますが、使用感が少なく、塗装面なども状態の良い一本です。

トップはシトカスプルース。
程良く入ったウェザーチェックやシトカらしく赤茶っぽく若干焼けた木肌ですが、年式の割には塗装が痩せた感じは少なく、良い顔つきをしております。
オリジナルの色味の濃いべっ甲柄ピックガードがやや縮んだ感じがヴィンテージらしく、エボニーのベリーブリッジベースは交換されておりますが、指板とマッチした木目の色合いや形状の仕上げなどはかなりオリジナルに近くなっており、一見すると違和感のないよう、丁寧に造り直されております。
トップのローエンドの1弦側端、バインディング近くにフェザークラックはありますが、その他に木部の割れは無く、傷等もサウンドホールの縁に若干の弾き傷が見受けられる程度で表に大きな傷は無く、非常に綺麗な顔をしております。

サイドとバックはブラジリアンローズウッド。
35タイプの3ピースのバックはそれぞれにハカランダらしい魅惑的な木肌を持っており、センター部の黒々とした感じから、サイドに向けて赤茶っぽくグラデーションする色合いは絶妙で、そこに程良くブラジリアンらしい黒い木目が適度にキリッと入り、背面からのルックスもかなり魅力的です。

ネック材も密度の高い良質なマホガニーネック。
ハカランダの付き板に、ヘッドロゴは60年代らしい落ち着いたMARTINロゴ、ペグはメッキが強く綺麗なグローバーのパテントチューナーで、やや丸みを帯びたヘッド形状も60年代中期らしいスタイルです。
このヘッドのMARTINロゴは、この時期は焼けて黒ずんでいる事が多いのですが、本機ではかなり綺麗に残っており、ややくすんだゴールドの色合いと黒い縁取りのコントラストがキリッとしており、非常に良い状態を保っております。

バインドのエボニー指板にはドットのポジションマーク。
マニアックですが、指板のバインディングが1枚巻きでなく、指板エンド部を見るとD-45と同じ三枚の巻き方になっているなど、初期のD-35の仕様が残っております。

上記のようにブリッジベース部の交換やトップ端のフェザークラック、ネック裏にもジョイント近くに少し目立つ傷や、カポ跡らしき傷なども有り、他ではナットとサドルも交換されておりますが、弦高やネック状態など、調整されておりますので、演奏性には問題ございません。
付属のケースは少し後の時代のMartinケースで、内張が茶色で黒いモールドケースが付属しております。

サウンドも、この良質な個体を手にしてチューニングを開始すると、ピシッとした音の立ちが感じられ、各弦の開放を弾くだけでも瑞々しい煌びやかなトーンが響き、非常にピッチを合わせ易く、チューニングし易いギターです。

まず、簡単なローコードで軽くストロークするだけでも1弦から6弦までの全音が明瞭に響き、低域から高域までの広いレンジで鮮やかな響きを奏でます。
ドレッドノートとしては優しめなトーン傾向の35スタイルですが、本機の鳴りは結構コシが強く、更にパワフルにガッとストロークしてもグッと受け止めるような懐の深さが有り、なかなかダイナミックス感も強いトーンです。

それでいて経年で木材も程よく枯れているからでしょうか、フィンガーでポロポロと爪弾いた時のタッチ感や反応の良さには35スタイルらしさが有り、サラサラと細かなフレーズを弾いても心地良いギターです。

全体的に、D-28に比べ広がりのある音でリッチなD-35サウンドの傾向を持ちつつ、ハカランダの持っている力強さに加え、繊細で煌びやかな倍音が心地よいトーンです。

元気で良く響くD-35をお探しの方にはもちろん、程良く枯れて煌びやかさを持ったD-28にも通ずるトーンですので、60年代D-28をお探しの方にもお薦めのギターです。

状態が良く、非常に良い表情で、更に鳴りも良い良個体のD-35!
気になる方は、是非お試しください!!