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Martin 3-17 (1880s)
- CONDITION:
- EX+
- TOP:
- Adirondack Spruce
- SIDE BACK:
- Brazilian Rosewood
- FINGER BOARD:
- Ebony
- BRIDGE:
- Ebony(Pyramid)
- NUT WIDTH:
- 46mm
- BRACING:
- Original Fan Bracing
- PICKGUARD:
- ー
- SCALE:
- 622mm
- BINDING:
- Brazilian Rosewood(TOP)
- TUNER:
- Original
- CASE:
- Non Original Hard Case

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シリアル管理される以前、小ぶりな可愛らしいモデル、1880年代の3-17!
サイズ3はラインナップが少なく出物もあまり無い、けっこう珍しいサイズですので、実際の大きさをイメージし辛いかもしれませんが、古い時期のMartinでは小さめなサイズ2よりも更に小振りな、ボディサイズが11-1/4” (28.6cm) と、かなり小さく可愛らしいサイズです。
スタイル17も、近年ではオールマホガニーの仕様が有名ですが、シリアル管理以前の19世紀のMartinでは、当時でも比較的に手頃なラインナップではありましたが、スプルース トップ&ローズウッド(ハカランダ)サイド&バックのウッドマテリアルを持ち、装飾はシンプルにまとめておりました。
この3-17のモデルも1856年から登場し、20世紀直前までラインナップされていた、ナイロン弦仕様時期のモデルですので、シリアル管理された近年のモデルのように年式の特定が難しいのですが、ネックブロックの刻印は逆さまに「C.F.MARTIN &Co NEW YORK」と、&Coが入った1867年以降の字体で、トップブレーシングがファンブレーシングの仕様でしたので、恐らく1880年代頃の製造かと推測しております。
トップは色白のアディロンダックスプルース。
非常に細かく木目の詰まった綺麗な風合いのトップ材で、そこにカラフルなウッドインレイのカラードロゼッタ、ウッドパーフリングにブラジリアンのトップバインディング、そしてエボニーのピラミッドブリッジと、シンプルでウッディな装飾がエレガントです。
この華奢で可愛いらしくも美しいピラミッドスタイルのブリッジは、オリジナルの形状で、ピラミッドの頂点の出し方なども美しく、このデザイン製の高さに見惚れてしまいます。
サイドバックは印象的なブラジリアンローズウッド。
ほどよく暴れたエキゾティックな木目で、原木からノコギリで切り出された跡が、斜めに走るのが薄らと確認できると思います。
バックにはバインディングが無く、白くシンプルなウッドのセンターストリップが細く一本入り、ボディエンド近くにブリッジピンの装飾、ネックヒール近くにはMartinのブランド刻印が入った、17スタイルのシンプルな仕様です。
ネックは、黒く塗られたアイスクリームコーンヒール!
このモデル独特の特徴的なスタイルで、塗装の剥げた箇所から見える木目から、ネック材は恐らくこの時代ですのでスパニッシュシダーかと思われます。
ネック幅が約46mmのネックグリップは、やや柔らかなVシェイプネックで、ネック本体とヘッド、ヒール部が精巧に木組みされた魅力的な仕様で製作されています。
Martinのブランドロゴ刻印も、ボディ裏のネックヒール直下に有り、アイスクリームコーンヒールの独特な形状と合わせて、なかなか興味深いルックスです。
スロテッドヘッドも、スロットの内側がスクウェアなキリッとした造形で、シンプルなヘッド形状と黒色のカラーとマッチして、スッキリと纏ったエレガントなデザインです。
レトロな雰囲気のオリジナルペグも、当時の彫金のプレートの精巧さ、アイボロイドのペグボタンと雰囲気抜群で、滑らかな使い心地とともに、なんとも満足度の高いチューナーです。
エボニー指板は、非常にシンプルでポジションマークが無く、サイドのポジションマークもありません。
ナットは近年のギターから比べると小さく華奢なナット、フレットはオリジナルのバーフレットで、指が引っ掛かるようで弾き辛いと言われるバーフレットですが、入荷時に当店で入念にセットアップし、フレットトップを丁重に丸めて仕上げることで、バーフレットのヴィンテージギターとしては非常に弾き易い、演奏性の良さも確保しております。
細かなところでは、ブリッジピンはウッドのピンにパールのドットが施され、大きさや形が不揃いで、この手作り感がオリジナルっぽく、エンドピースのウッドインレイも手作り感が残る良い風合いで、良い時代の職人の仕事を味わえる、素晴らしい楽器です。
状態は、各部が適切に修理、調整されており、100年以上前に製造された楽器ですが、しっかりと演奏できるようにセットアップしております。
トップには数カ所のクラック修理跡が有り、指板脇の1弦側に小さく3箇所、サウンドホールからブリッジへの1弦下辺り、ブリッジの1弦側下辺り、6弦側ブリッジ横に大きくと、修理箇所は多いのですが、裏に割れ止めを当て、トップ側もできるだけ目立たない様に、うまく処理されております。
ネック周りでは、オリジナルのバーフレットを残しつつ、スライドした時に指がフレットに引っ掛からないよう、フレットトップを丁重に丸めながらネック調整し、ナットやブリッジサドルも含めてセットアップしておりますので、この時代のギターとしては、演奏性は抜群です!
付属のケースもノンオリジナルのハードケースであったりもしますが、古い風合いを残しながら、しっかりと弾ける貴重なヴィンテージギターです!
サウンドも文句なしに素晴らしく、クリアーで一音一音にはっきりした輪郭があり、決して枯れすぎている事の無い、ボリューム感のあるサウンドです!
このサイズとは思えない豊かな音量と豊潤な倍音、サスティーンも豊かなサウンドからは、やはりMartinらしさを感じさせます。
100年以上昔のギターとは言え、ナイロン弦の時代からブランドスタイルが確立されており、戦前から戦後へと受け継がれてきたことを感じさせてくれるギターです。
当時の職人が丹精に作り上げたギターは非常に出来が良く、100年以上経過しても魅力的なギターです。
是非、この機会に体感してください
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