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Martin OM-28 herringbone (1933)
¥8,800,000. (税抜¥8,000,000.)
- CONDITION:
- EX+
- TOP:
- Adirondack Spruce
- SIDE BACK:
- Brazilian Rosewood
- FINGER BOARD:
- Ebony
- BRIDGE:
- Ebony
- NUT WIDTH:
- 44.5mm
- BRACING:
- Scalloped X-Bracing(Forward Shifted)
- PICKGUARD:
- Original
- SCALE:
- 645mm
- BINDING:
- Ivoroid
- TUNER:
- Waverly
- CASE:
- Hard Case

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歴史的にも大変価値の高いオリジナルOM-28が入荷しました。
1929〜33のわずか5年間しか生産されておらず、USAヴィンテージ市場でもめったに売りに出ず、近年ではほとんど出回らないレアギターのオリジナルOM-28です。
各部調整や修理箇所は有り、トップのリフィニッシュなども有りますが、オリジナルの響きが残るサウンドは素晴らしく、全体的にセットアップされて演奏性は良い個体です。
本機は、その最終年の1933年製で、この年に25本生産されたうちの1本です。
初の14フレットネックジョイントを採用したモデルとして登場した戦前のオリジナルOM-28も、僅かな生産期間の間にも細かな仕様変更を繰り返し、この33年製ではベリーブリッジにラージピックガードの仕様、ヘッドも初期の特徴的なバンジョーチューナーから通常のペグとなり、ペグ穴位置やヘッド形状も、ヘッドロゴが入った頃からの見慣れたデザインとなってきますが、まだヘッド裏にはブランド刻印が残っており、とてもレトロな雰囲気です。
トップは杢目の詰まったアディロンダックスプルースで、ややベアクロウが入った精悍な顔付きです。
このトップの塗装はリフィニッシュされておりますが、古い時期に吹かれたようで、すでに痩せて焼けた色合いとなり、細かな傷などと共にアンティークな風合いとなり、経年の味わい深い風格があります。
エボニーのベリーブリッジは作り直されており、サドルやブリッジピンも交換されております。
こちらはオリジナル残るピックガードの質感がすばらしく、ベッコウ柄の模様も深みがあり、とても美しい素材です。
28スタイルらしいロゼッタのパーフリングやこの時期らしいヘリンボーンのウッドトリム、アイボロイドのボディバインディングなど、細部も味わい深いスペックで、ボディ形状もボトムのラインが丸く、オリジナルOMならではの、独特の顔をしています。
サイド&バックはすっきりと杢目の詰まった柾目のブラジリアンローズウッドが使われています。
赤味が強く色味の濃いハカランダで、MARTINで原木から切り出していた古いハカランダ材らしく、ヴィンテージギターに見られるノコギリの挽き跡がうっすらと確認できます。
バックセンターストライプのジグザグの寄せ木も手作り感が有って存在感が強く、バックのバインディングやエンドピースもアイヴォロイドでアンティークな仕上げです。
ヘッドの形状もスマートで、初期のバンジョーペグの時期から、その名残を残した高いペグ穴位置などが独特だった形状の後、本機は30年代ゴールデンエラ期らしいスマートでシャープな印象の形状が確立されてきた頃のヘッドで、大きめのダイヤモンドボリュートや、ネックヒールの仕上がりなども、美しい造形です。
1932年から1933年までに使用された、最初期の縁取りの無いシルクスクリーンのロゴは、金色が綺麗に残り、ヘッドバックにもブランド刻印が残るこの時期らしい仕様です。
オリジナルが残るオープンギアのペグは、Grover G-98 の Clipped Plate の時期で、現代のペグからするとギア比が低く、ペグツマミを少し回すだけでもグッとチューニングが上がってしまい、チューニングし辛いのですが、そこがまたアンティークなヴィンテージギターらしい仕様です。
ナット幅が44.5mmのマホガニーネックは、意外と薄めのVシェイプで握り易く、ヴィンテージギターの手強い感じは有りません。
漆黒のエボニー指板には、この時期ですのでバーフレット仕様。
なにかと弾き辛いと言われるバーフレットですが、当店入荷時にネックのリセットが施された時と同時に、丁重にフレット調整を施しており、スライドした時の指が滑らかに動くよう、フレットトップを丁寧に丸めておりますので、恐らく違和感無くフィンガリングできると思います。
ポジションマークは、レトロで可愛らしいスロテッドダイヤモンドで、12フレットの6弦側と15フレットはインレイが変えられておりますが、あとはオリジナルが残り、手作り感が有る味わい深いルックスです。
その他、エボニーブリッジやブリッジサドル、ブリッジピンやナットなどは交換されており、ボディ内のオリジナルのブリッジプレートには、ボールエンドが当たる辺りにローズウッド材が貼られて補強されております。
ネックヒールの尖った辺りにはストラップピンを取り付けた穴跡が有り、ヒールキャップにも別にストラップピンを付けたと思われる補修跡が有ります。
塗装は、トップがリフィニッシュですがバックやサイド、ネックはオリジナル塗装で、トップの肘の当たる辺りに小さなクラックとバインディングの補修跡が有りますが、他に大きな木部クラックは無い状態です。
付属のケースも痛みは有りますが、古い戦前のアンティークな、とても雰囲気の良いハードケースが付属しております。
ネックのリセットは施され、ブリッジサドルの出幅も確保されており、フレット周りもセットアップして反り等は問題無く、演奏性は古いヴィンテージとすると、かなり良好な状態です。
この時期のMartinは、ギター本体が軽く、ネックからボディまで全体で震えて鳴ってくれます!
太くパワフルな鳴りはオリジナルOM-28ならではで、長年使い込まれてきた芳醇なサウンドは圧巻で、クリアなのに色気のある倍音感!
スムーズな抜けはストレス感がまったく無く、太く存在感のあるトーンは、芯がしっかりとした澄み切った響きで、ヴィンテージサウンドが堪能できる一本です。
抱えやすいボディサイズで、ロングスケールの力強いサウンド!
そして握り易い薄めのネックシェイプなど、意外と現代的な演奏にも耐えうる、完成されていたギターです!!
Martinでは人気の王道モデルでありながらも、近年では滅多に見掛ける事が無くなりましたので、
気になる方は、ぜひこの機会にお試しください!!
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