Pre-War Guitars Co. 000-18 (2018)

 

CONDITION:
NEW
TOP:
Torrefied Adirondack Spruce
SIDE   BACK:
Honduras Mahogany
FINGER BOARD:
Gabon Ebony
BRIDGE:
Gabon Ebony
NUT WIDTH:
44.6mm
BRACING:
Scalloped X-Bracing(Forward Shifted)
PICKGUARD:
Tortoise
SCALE:
632mm
BINDING:
Tortoise
TUNER:
GOTOH
CASE:
Harptone Case
OTHER:
Distress level 2

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トミー・エマニュエルの使用で注目を浴びていた000サイズ!
マホガニーサイドバックの000-18です!
オリジナルの1937年製の000を再現しているだけあって30年代のオリジナルと見間違うほど雰囲気の素晴らしいサンバーストカラーです。

TOPはトリファイドされたアディロンダックスプルース。
材の中心の杢目は細かく、端の方に向かって杢目の広くなる材が使われています。
スプルースの中にはサップ(樹脂)が多く含まれています。
サップは木の中の糖分で、焼くことによってそれが硬いレジンの結晶となります。
ヴィンテージギターのトップは経年変化で上記のような状態となりますが、トリファイドシステムでは木材を焼くことでヴィンテージギターと同じ状態のトップ材にする技術です。
これによりヴィンテージギターのようにスムーズで抜けの良いサウンドを再現しています。
S/Bはホンジュラスマホガニー。
とても杢目が素直な良質な材が使われており、美しい外観です。
現在では多くのマホガニーが存在しますが、その中でもやはりベストサウンドと言えるのはこのホンジュラスマホガニーだと思います。
美しい柾目のローズウッドの付き板のヘッド。
ロゴなしのシンプルな仕様ですが、塗装のウェザーチェックや小傷が入っており、雰囲気がとにかく抜群です。
恐らくギターを手に取った時にじっくりと見入ってしまうポイントだと思います。
ヘッドの裏にはPRE WAR Guitars Co.の刻印。
今回のこの個体からヘッド裏の刻印はマーチンのバックスタンプと同じようなタイプに変更となりました。
チューナーはエイジド加工されたGotohのオープンバックペグです。
指板、ブリッジはエボニー。使われているのはガボン産のエボニーで、密度の高い良材がセレクトされています。
1935年頃からオリジナルの18スタイルはローズウッドの指板も存在しますが、しっかりとエボニーを使っているところは嬉しいポイントだと思います。
指板のポジションマークは戦前の18スタイルのドットマークです。
12Fの2つドットマークが並ぶところなどもほんの僅かにズレており、オリジナルのような手作りの雰囲気が味わえます。
ブリッジはヴィンテージ同様にロングサドルの仕様。
ナット、サドル、ブリッジピン、エンドピンなどの細かいパーツもしっかりとエイジド加工が施されています。
サウンドホール周りには18スタイルのロゼッタ。
サウンドホールの内側の木部の部分のダメージやサウンドホールの外側のピックスクラッチの傷はとてもリアルに再現されています。
ボディの周りはトートイス柄のバインディング。細いラインが重なるトリムなども美しく、細かい装飾部分もとても雰囲気の良い出来になっています。
ギターの顔の一つとも言えるピックガードは戦前と全く同じような色合い、形を再現しています。
このピックガードはPre war Guitarsが製作しているオリジナルのピックガードで、このピックガードだけでも今世界で最もオリジナル近いと言えるでしょう。
オリジナルではとても貴重なサンバーストカラーのルックス。
恐らく、今まで多くの方が近年のギターのサンバーストカラーに不満を持っていたと思います。
しかし、このギターをご覧頂ければお分かり頂けると思いますが、黒の部分の色や幅、色が変化する境目など本当に雰囲気良くカラーリングされています。
このギターはDistress Level 2。
塗装のウェザーチェックはもちろんのこと、ストロークで弾き込まれた傷などしっかりと再現されています。
Distless Level 1は基本的にウェザーチェックのみとなりますので、このDistress Level 2が程よいヴィンテージギターらしい外観だと思います。
ギターは全体的に経年変化のルックスを再現していますが、傷という点ではTOPを中心に付けており、S/BはTOP程レリック加工はされていません。
S/Bは経年変化で艶がなくなったような雰囲気が再現され、小さな打痕などが再現されています。
このレリック加工はLevel 1、2、3、4とありますが、全て料金は同じ設定になります。
ナット幅44.6mm。ネックは綺麗な杢目のホンジュラスマホガニー。
ネックは1937年頃のVシェイプを見事に再現しており、ローポジションからハイポジションにかけて少しずつ厚くなるネックです。
最近000-18の1938年製を触りましたが、それと全く同じフィーリングには驚きです。
ヴィンテージギターの中でも1、2位を争う人気のあるネックシェイプだと思います。
ロッドはアジャスタブルロッドを採用し、ミュージシャンがツアー中でも調整がしやすい仕様になっています。
木部の接着にはニカワを使い、トップ材以外のトップとバックのブレーシング、メイプルのブリッジプレートもトリファイド加工をしてヴィンテージギターのあのトーンを再現しています。
とにかく全体的に密度の濃いサウンドで、ここまで音に説得力があるギターは今まで新品ではあまりなかったと思います。
低音の音の太さはとにかく圧巻で、000サイズとは思えない程です。
この印象は30年代のマーチンでも感じられることだと思います。
今まで30年代のマーチンに関しては多くの方が、ブラジリアンローズウッドと並びマホガニーのサウンドは素晴らしいと評価してきましたが、ようやくそれと同じサウンドを再現しているマホガニーのギターが出てきました。
30年代のマホガニーのギターしか出せなかった密度が濃く、芯があり、力強い音の伸びなど今までのどのメーカー、ルシアーよりもしっかりと再現出来ていると思います。
トリファイドされた木材の影響かオープンでしなやかなサウンドで、反応性も抜群です。
単音で弾く際も、どのポジションを強くピッキングしても音が潰れることがなく、力強く明確な反応です。
もっとサウンドを言葉で説明するのも良いのですが、このギターはとにかく一度弾いて頂きたいと思います。
多くの方がこのPre war Guitarsを気になっていると思いますが、恐らく現物を見て頂ければ皆様の期待値の遥か上をいく完成度だと思います。
既にトミー・エマニュエルが000-28、Jモデルを使用しており、あのデヴィット・グリアも外観、サウンドに惚れ込んでHDモデルをオーダーしています。

極薄のラッカーフィニッシュで、細かいウェザーチェッキングを施したこの素晴らしい外観、熱処理された特別なアディロンダックスプルースの抜けの良い音、ニカワ接着によるオープンでしなやかな自然なサウンド。現代の技術で、ようやくここまでヴィンテージギターに近い物が再現出来るようになりました。