Pre-War Guitars Co. HD (2020)
- CONDITION:
- NEW
- TOP:
- Torrefied Adirondack Spruce
- SIDE BACK:
- Aged Granidillo
- FINGER BOARD:
- Gabon Ebony
- BRIDGE:
- Gabon Ebony
- NUT WIDTH:
- 44.3mm
- BRACING:
- Scalloped X-Bracing(Forward Shifted)
- PICKGUARD:
- Tortoise
- SCALE:
- 645mm
- BINDING:
- Ivoroid
- TUNER:
- Waverly
- CASE:
- Harptone Case
- OTHER:
- Distress Level 3
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IHD Granadillo Distress Level 3!
店頭やお電話頂いた際には必ずご説明していますが、このPre war Guitarsはダメージレベルが高い方がより音が良く、弾いた時の出音など本当にヴィンテージギターようなフィーリングになります。
以前、お客様のオーダーで製作したIHD Distress Level 3が本当にヴィンテージギターのような素晴らしいサウンドだったので、今回同じ仕様で店頭分をオーダーしました!
Model IHDは、戦前の1937年製オリジナルヘリンボーンのD-28を再現したモデルです。
トップのサウンドボードとブレーシングには、トリファイド加工のアディロンダックスプルースが使われています。
ヴィンテージのルックス、サウンドに近づける為に、熱処理を施した特別なアディロンダックスプルースです。
トップ外周のヘリンボーンは、寄木のパターンが、大きすぎず細かすぎず、中間の絶妙のサイズで、細部まで雰囲気よく再現しています。オリジナル製作のピックガードも雰囲気抜群で、マーブルな模様と淡いブラウンの色合いがリアルで、鼈甲柄ピックガードが、トップのカラーとピッタリはまり、このレトロな顔は見事です。
サイドバックには、良質な古材のグラナディロを使い、柾目のスッキリ通ったルックスが素晴らしいです。
ネックも、厳選された良質な材で、縦ストライプが美しく、梨肌のような杢目で密度の高い、ヴィンテージライクな良質のホンジュラスマホガニーが使われています。
ヘッド形状は、30年代のスタイル。ヘッドプレートのグラナディロの雰囲気も色気があり、レリック仕様のレトロなウェバリーチューナーが自然にはまっています。
指板&ブリッジには、良質なガボン産の黒くきめ細かなエボニーが使われています。
指板のダイヤモンドインレイも、こだわりのインレイで、形が良く、アバロンの輝きも満足度が高いです。
ブリッジは、ロングサドル仕様で、プリッジピンと共に、経年の黄色く焼けたようなやれ感を演出しています。
ボディ内の、サイドの割れどめの茶色いリボンや、フォアードのXスキャロップブレーシングの、Xの位置のニカワが染み込んだ布の感じなど、細部のディテールも、ヴィンテージギター好きには嬉しい、非常にマニアックな仕上がりです。
(エイジド加工について)
エイジド加工のレベルは1,2,3,4とあり、数が増えるほど、ダメージの段階がヘビーになっていきます。
ダメージ加工は、PRE-WAR GUITARSの作り出す、枯れたヴィンテージサウンドにとって重要な要素です。
ベースとなるレベル1から、極薄のフィニッシュに、自然なウェザーッチェッキングを施すことで、塗装表面の張力を緩和して、より奔放で、開放的な自然な反応、ウッディで枯れたサウンドを得ることができます。プリウォーギターを弾いていただくと、楽器が自由に呼吸することを感じられると思います。
このギターのダメージレベルは3です。
かなり弾き込まれたであろう迫力のあるルックスで、多くのピックスクラッチ痕が再現されています。
ボディバックにはバックル傷も再現されており、数々の演奏を支えてきたヴィンテージギターのような外観です。
ナット幅は44.3mm。ハイポジションに向かって厚みを増す、優しめのネックシェイプ。
伝統的なダブテイルジョイント。接着にはニカワが使われ、塗装は極薄のニトロセルロースラッカーです。
薄い塗装が、木に馴染んだ風合いで、ややマッドな仕上げなので、新品を持っている感じがしません。
握りやすいヴィンテージMARTINスタイルのマホガニーネックも、サラサラと手に馴染みやすく、良い感じです。
貫禄のあるルックスにふさわしく、出てくるサウンドも素晴らしいです。
今まで新品のギターではなかった、ヴィンテージそっくりなスムーズな反応と、迫力ある野太いサウンド!!
PRE-WARのギターは、枯れた質感が特徴的で、今一番ヴィンテージギターに迫った音を出していると思います。
ウッディで、太い出音に加え、戦前のオールドに感じる、木材が引き締まった質感、すっきりと乾いた澄んだ響きを、新品で出している、驚きのクオリティは、ヴィンテージ好きにも、ルシアーギター好きにもオススメです。
ワイドネック&フォワードシフト期の、豪快で迫力のある出音。
グラナディロは、中南米のマメ科の広葉樹で、カリッと乾いたドライな質感がよく出る印象です。
分かりやすく言うと、ブラジリアンローズウッドとマホガニーの中間のようなサウンドです。
オールド28の魅力である、低音のゴーンという鐘のような響きと、中高域のどっしりと深い感じ、ハイポジションの伸びやかなサスティーンもキリッと澄んでいます。
プレーン弦の1、2弦の力強さといい、まさに黄金時代のオリジナルヘリンボーンの質感です。
とにかくDistress Level 3になると、とても音の抜けが良くなり、ピッキングした瞬間のレスポンスの良い軽やかな音の出方は本当にヴィンテージギターを弾いているようです。
これだけのサウンドが出ればS/Bがブラジリアンローズウッド、グラナディロというのは本当に関係ないというか、気にしなくなると思います。
この個体のサウンドはPre war Guitarsの真骨頂を味わえると思います!
極薄のフィニッシュで、細かいウェザーチェッキングを施したこの素晴らしい外観、熱処理された特別なアディロンダックスプルースの抜けの良い音、ニカワ接着によるオープンでしなやかな自然なサウンド。枯れた質感が強く、ガラスのような澄んだ響きが感じられます。現代の技術で、ようやくここまでヴィンテージギターに近い物が再現出来るようになりました。