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アメリカそして日本でもその斬新なデザインとアイディアで注目を浴びているルシアー、それが松田氏です。
松田氏のギター製作家としてのスタートはアリゾナ州のロバート・ベン。卒業後はマスター ルシアー、ソモジ氏のもとで3年間修行しアコースティックギターの製作家としての腕を磨きます。そしてソモジ氏から紹介を受け、リペアの権威である老舗楽器店グリフォンのフランク・フォード氏の下でリペアも学びます。現在でも週に2回ほどグリフォンのリペアの仕事を手伝っているそうです。マスタールシアー、ソモジ氏の革新的なギター製作とグリフォンで経験した数々のリペアが、彼のギター製作のベースとなっています。
2002年に独立、サンフランシスコから橋を渡ってすぐのオークランドに工房を構え、年10~12本ほどのペースでOMに近いサイズのギターを中心に、特にフィンガースタイルのプレイヤーに焦点を当てたギターを製作しています。
ほとんどのギターが1本もののカスタムオーダー。音、材、ネックの形状、演奏性などのリクエストは細かく受けても、デザインは全面的に任されることが多いらしいです。その理由は、ロゼット、ヘッド、トップのパーフリング、立体感のあるブリッジやヒールなど、日本的なテイストを取り入れた彼のデザインセンスが多くの顧客から支持を得ているから。
構造的には、ブレーシングはソモジのXブレーシングをベースに自分なりに改良したもので、高額モデルにはソモジと同様ラミネートサイドを使用しています。太鼓の胴と同じ原理でサイドを強固にすることによりトップがより自由に振動するようになるというラミネートサイド。「予算と手間が倍近く掛かるんですが、値段の高いギターには標準仕様にしています。」とソモジ氏の教えを忠実に守っているかと思うと、飛行機の翼の中に使われているハイテク素材のハニカムをブレーシングに取り入れるなど新しいことにも常にチャレンジしている松田氏。「顧客のシビアなリクエストに真っ向から取り組みながら、日本人としてのアイデンティティをその音、デザインから感じさせるようなギターを作りたい。」と語っています。
当店への入荷は年2本程度。製作期間1年半から2年ほどでカスタムオーダーも可能。
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