熟練された木工技術と優れたデザイン感性を持ったマイク・バラニック、今アメリカで大人気のルシアーの一人です!!
カルフォルニア州バス・ロボスに工房を構えるマイク・バラニック。
元々ギタープレイヤーだったマイクは、1993年にロバート・ベンに入学しました。ギター製作コースで4ヶ月学びます。
ロバート・ベンを卒業後、指導を受けていたヘッド・インストラクター、ジョン・ロイダーのアシスタントを務め、ジョン・ロイダーの後任として、8か月ほど製作を教えます。
そののち、地元アリゾナのフェニックス・ギター・カンパニーでルシアーとして働きますが、1996年に店が閉まったために、同じ地元の材木商で働き始めます。
この時、大型のマシンを使って、木材の切り出しやサンディングなどを経験したので、材の切り出しが自在にこなせるようになったそうです。
この材木商で働きながら、徐々にエレキやマイク自身のアコースティックギターを作り始めます。
1997年 ヒルズバーグ・ギターフェスティバルの会場に、自作のギターを2本持って出掛けます。
ルシアー達も立ち寄ってアドバイスをくれたり、いろいろな人が興味を持ってギターを気に入ってくれ、楽しく過ごしました。
このヒルズバーグから帰って、自宅を工房に改造し、道具や機械を揃え、ギター製作を本格的に始めます。
2000年 自宅が手狭になったため、アリゾナ州フィニックスの工房へ移動。
2006年 カルフォルニアに引っ越し、ロスロゴスに工房を開く。
2008年 カルフォルニア州、テンプルトンに工房を移す。
2015年 現在のバス・ロボスの広い工房に移る。
ヘッドに「B」のマークが入った、初期の作品からすでに高いクオリティーで、中古のギターは流通はまれですが、つねに人気が高いです。
2003年ころ、フィニックスの工房時代に、美しいヘッド形状や、ヒールキャップやエンドピースの装飾など、いまの作品に通じる、オリジナルのスタイルを確立しています。
カルフォルニアに移ってから、さらに進化し、デザインがぐっと洗練されました。
厳選された素材の、天然の杢をいかした、ウッディな仕上がりと、ネックやボディの美しく面取りされた演奏性の高さも特徴的です。
独特の厚いリバーブ感のあるサウンド。木が鳴っていることを感じさせてくれる、立体的な艶のあるトーンはとても個性的。
中域から特に1,2弦のクリスタルな分厚い倍音感は、「エフェクターをかけたような」とよく表現するのですが、真空管アンプの音色を思わせる、ぎっしり充実した、艶のあるファットなトーンを、ぜひ体験していただきたいです。
※ ロバート・ベン・スクール・オブ・ルセリーは、アメリカのアリゾナ州にあるギター製作のビルダーを養成する専門学校です。
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