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Pre-War Guitarsは、ノースカロライナ州、ヒルズバラに工房を構え、ヴィンテージギターへの深い情熱と、探究心を共有する、二人の製作家、Wes Lambe(ウェス・ラム)と Ben Maschal(ベン・ミッシェル)によって、ハンドメイドで製作されています。 【 Wes Lambe 】
彼はまだ13歳の頃、最初に手に入れたギターを完全に分解し、もう一度組み立て直して、リフィニッシュまで施し、すべての部品を交換。最終的に14弦仕様に改造してしまったそうです。
さらに高等学校の技術実習で出会った、電動工具を使うことで、できることが格段に増え、卒業後には、彼はキッチンテーブルの上に、ギターやマンドリンなどをのせて、自己流で工夫をしたり、調整することを始めました。彼は常に探求と実験を重ね、文献を読んで調べたり、地元の修理工房で学び始めました。 2000年、ブリティッシュ・コロンビアのギター製作スクールに入学。 一般的な生徒は、コースの学習の中で、4本の製作を行いますが、彼は20本もの楽器を作り、さらに他の生徒の作品を手伝うなど、非凡な能力を現しました。 2001年、融資を受けて、彼は自分の修理工房を構え、道具を揃え、ギター製作を続けました。この時、それはまだ仕事ではなく、情熱的な趣味でしたが、それは2003年に変わり、同時に2つの地元音楽店の修理士になりました。 2000年代半ばには、修理、修復、製作に数え切れないほどの時間を費やし、彼の静止することのない魂は、新開拓のデザインを生み出しました。7弦ギター、8弦ギター、バリトンのアコースティックや、テノール・ギターで広く知られるようになり、また並行して、Moog Music用のカスタム楽器を作り始めました。Moog Custom Shopの、カスタムギターや、ラップスティールモデルは、彼がすべて作りました。 彼の何百人もの顧客のうち、Tommy Emmanuel、David Crosby、Pat Metheny、Charlie Hunter、Sean Lennon、Trent Reznor、Mike League、Nels Clineなどがいます。 Wes Lambe Guitar のサイト:https://www.wlguitars.com/ 【 Ben Maschal 】
ベンは13歳の時、初めて行ったブルーグラスの祭典マールフェスで、ライブ演奏しているヴィンテージアコースティックギターの響きに夢中になりました。
その後、まだ10代の若者だった彼が、ブルーグラスのフェスに通っては、会場に出展しているヴィンテージ楽器を販売するテントを歩き回り、楽器を見て回ったり、マンドリンカフェなど、ギター情報サイトや掲示板などを見て、ヴィンテージ楽器への探求が始まりました。 そうして彼が出会った、ギターコレクターやオールドギターの販売店、ギター製作家の影響を受けて、2001年にロバートベンに通うために、アリゾナへ引っ越しました。 卒業後、故郷へ戻って、自宅のガレージで、ギターリペアの仕事をするかたわら、カスタムギターの製作を始めます。 2010年に、彼はサイラー市に引っ越して、ノースカロライナ芸術推進協会に入会して、フルタイムのギター製作者としての道を歩み始めました。 国際的に有名なマンドリン奏者でビンテージ楽器のコレクターであるトニー・ウイリアムソンとの地元のコーヒーショップで運命的な出会いをきっかけに、ベンはマンドリン・セントラルでフルタイムで働くようになり、数多くの素晴らしいヴィンテージの楽器を深く研究するチャンスに恵まれます。 2014年に、彼はダーラムへ引っ越し、ウェス・ラムと共にPre-War Guitarを立ち上げました。 【 二人の目指すもの 】
二人とも、30年代から、40年代頭の、戦前のヴィンテージに魅了され、それぞれ違うキャリアを歩んで、修理や製作の経験を積み、お互いの考え方が融合して、Pre-War Guitars Co. を立ち上げました。ビンテージからインスピレーションを得た、ハイクオリティなギターを製作しています。
ヴィンテージギターの持つ、枯れたダイナミックなサウンドを再現するため、トップのサウンドボード、トップブレーシング材には、トリファイド加工のアディロンダックスプルースを採用。 ネック材やサイドバックに使われるホンジュラスマホガニーもヴィンテージライクな美しい材が使われています。 サイドバック材は、ホンジュラスマホガニーの他に、エイジングのグラナディロ、ブラジリアンローズウッドと、厳選された材を使用しています。 MARTINの戦前スペックの指板&ブリッジのエボニー材は、真っ黒く密度の高い、ガボン産のエボニーを使っています。 伝統的なダブテイルのネックジョイント。接着にはニカワを使用。 塗装は、極薄のニトロセルロースラッカーです。 二人の狙いはシンプルで、世界中のギタリストを魅了する、魔法のような戦前のMARTINやGIBSONのサウンドと、オールドを演奏しているフィーリングを再現。 ヴィンテージギターのように箱が軽く、オープンな反応には驚きます。 そして、ユニークなところは、経年の使い込まれたヴィンテージのルックス、ウェザーチェッキングやダメージまでも再現します。 ネックには2WAYのトラスロッドを採用するなど、快適な演奏性の為に、完璧なセットアップと、実用的な面にもこだわり、サウンド、ルックス、プレイアビリティ共に、他に類を見ないハンドメイドのギターを目指しています。 【 フィニッシュとダメージ加工について 】
フィニッシュは、サウンドに一番有利な最小の厚みを目指して、極薄のニトロセルロースラッカーで仕上げられます。
エイジド加工のレベルは1,2,3,4とあり、数が増えるほど、ダメージの段階がヘビーになっていきます。 このダメージ加工は、プリウォーギターの作り出す、枯れたヴィンテージサウンドにとって重要な要素です。ベースとなるレベル1から、極薄のフィニッシュに、自然なウェザーッチェッキングが施されています。 細かなウェザーチェックを入れることで、塗装表面の張力を緩和して、より開放的で自然な反応、ウッディで枯れたサウンドを得ることができます。 プリウォーギターを弾いていただくと、楽器が自由に呼吸することを感じられるでしょう。 ー ダメージレベル1 "New Old Stock" ー
一番プレーンな仕様で、細かなウェザーチェッキングが走った、経年したような極薄の塗装は、長年ベットの下で眠っていたような、ヴィンテージのミント品の雰囲気です。
ー ダメージレベル2 "Well loved, well played" ー
生涯にわたって愛用され、大切に演奏されたヴィンテージギターにインスパイアされています。
ベースのレベル1と同じ、細かなウェザーチェッキングに加え、サウンドホール回りのストロークの跡、サウンドホール内側の磨耗、ピックガード周辺の引き傷など、長年の愛用によって、綺麗に弾き込まれたヴィンテージギターの雰囲気を演出しています。 ー ダメージレベル3 "The Road Warrior" ー
レベル2にさらにダメージを加え、トップの指板脇の激しいピックウェアーや、トップボトムの肘が当たるところの塗装の磨耗、当て傷なども増えています。
裏板のバックル傷など、サイドバックの使い込まれた雰囲気も加わり、プロギタリストが何十年とツアーを重ね、弾きこまれ、刻まれた傷の数々が歴史を感じさせるような、迫力のある雰囲気になっています。 Movies
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